2010年10月22日金曜日

ごはんですか

ふだん、白米はなにもつけずにたべているのだけど、最近、なめたけが気になって、スーパーに行くたび購入を試みている。試みてるけど、買わない。
なぜならスーパーの瓶詰コーナーにいざ行ってみると、そこには「ごはんですよ(中瓶)」も一緒に置いてあるのだ。
ごはんをたべるためだけに生まれてきました!と言わんばかりの名前に恥じず、「ごはんですよ」はとてもおいしい。主食なみの貫禄でありながら、あくまで白米をたてる控えめなところもいい。「ごはんですよ」をごはんにそえるたび、わたしは「ごはんですよ」の黒々とした謙虚さをみるたび、尊敬の念をあらたにするだろう。
たぶん。
だがしかし、なめたけだってたべたいのだ。白米やら箸やらくちのなかやら、ところかまわずぬめっとさせたいのだ。あの甘い…?ような、「なめたけって何味?」って訊かれると非常にこまる、あの味が恋しいのだ。
こまったこまったー
わたしのなかの土俵でたたかう、なめたけと「ごはんですよ(中瓶)」。両者、一歩も退かない。
行司のひともわたしと一緒にこまっている。なにしろわたしの脳内行司だから、相撲のルールよくわかってないし。
結局今日も、あまりに激しくぶつかりあう瓶たちにびびったあげく、どっちも買わずにおうちに帰ることになった。一体いつになったら決着がつくんだろう。

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