俵万智/文芸春秋
「生ビール買い求めいる君の手をふと見るそしてつくづくと見る」
きゅんきゅんする。
「ふうわりと並んで歩く春の道誰からも見られたいような午後」
きゅんきゅんする!
自分がこんなにきゅんきゅんするくらいだから、恋をしている人が読んだらどれだけなんだろう。
ぎゅんぎゅんする?
「君と食む三百円のあなごずしそのおいしさを恋とこそ知れ」
そうだったのか。
「ここからは海となりゆく石狩の河口に立てば、立てば天啓」
なんかすき。
「香水のびん落ちるとき黄金の獣のように液ゆらめきぬ」
すごい観察力だな、とおもう。
命令形っぽくおわることばが、自分はすきだなんだなとおもった。「拉致せよ2月」、とか、「雨もっと強く降れ六本木」とか。
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