二階は、布を張るスペース。
機械の音が絶えずひびく一階とは違い、すごく静か。
職人さんもひとりだけ。以前はもう一人、先輩にあたる方がいたそうですが、その方は数年前退職され、以来、試行錯誤しつつ仕事を続けてきたそう。
椅子の張替の仕事などは、それを手掛けた職人さんの手法を学ぶ、格好の機会なのだと仰っていました。
厚手の布がすきなので、ぜんぜん見飽きなかった。
印象的だったのは、「丁寧であるのは必要なことだが、あまりにこだわって作業の効率が悪くなれば工場が回転しなくなるので、どこかで落としどころをつけなければいけない」という社長の科白。
その落としどころが見つけられるかどうかは、職人さんのセンスにかかっている、という。
難しい……
2012年1月22日日曜日
イスヤ工芸 3
塗装のブース。
!!
見覚えのある造形!
おなじYAMAHAの椅子でも、イスヤさんのものは海外の工場で大量生産したものとは違い、「純正品」みたいな意味のマークがつき、高級なピアノとセットになるそうです。
ほかにも皮張りの豪華な椅子もみせてもらいました。ただし、皮を張るにはやはり相当の技術が必要で、その過程は別の工場に発注しているそう。
こちらは完成したこども用の椅子。
こども用の椅子は、万が一事故が起こったときのリスクが高いため、大手の家具メーカーが手をだしたがらず、結果、全国のかなりの数のファミリーレストランがイスヤさんのこども椅子を使っているそう。たぶん、わたしもお世話になったひとりです。
最近では中国製品などで、似たようなデザインのこども椅子も出回っているらしいですが、品質の違いはあきらかだそうです。
見覚えのある造形!
おなじYAMAHAの椅子でも、イスヤさんのものは海外の工場で大量生産したものとは違い、「純正品」みたいな意味のマークがつき、高級なピアノとセットになるそうです。
ほかにも皮張りの豪華な椅子もみせてもらいました。ただし、皮を張るにはやはり相当の技術が必要で、その過程は別の工場に発注しているそう。
こちらは完成したこども用の椅子。
こども用の椅子は、万が一事故が起こったときのリスクが高いため、大手の家具メーカーが手をだしたがらず、結果、全国のかなりの数のファミリーレストランがイスヤさんのこども椅子を使っているそう。たぶん、わたしもお世話になったひとりです。
最近では中国製品などで、似たようなデザインのこども椅子も出回っているらしいですが、品質の違いはあきらかだそうです。
イスヤ工芸 2
切りだされたパーツのやすりがけ。右手でやすりをかけつつ、左手で台ごとパーツを動かして、まんべんなくやすりがかかるようにする。
アイロンはなにに使うんだろう…
こちらは大きいパーツ用のやすりの、目の粗さを変えているところ。
椅子のかたちができあがったところ。すべてこども用の椅子だけど、よく見るとそれぞれデザインが微妙に違います。
イスヤ工芸
知り合いが市内の工芸店の見学会を企画したところ、前日になって参加者の都合がつかなくなったらしく、急遽、代理で見学に連れていかれました。連れていってもらいました。
イスヤ工芸さん。YAMAHAのピアノ用の椅子を長年製造し、最近では大手のファミリーレストランで使われる子供用の椅子や、インテリア用の椅子も手掛けているそうです。
小さい工場にはめずらしく、完成までのすべての作業をおこなっているので、とても見ごたえがあります。
上の写真はデータ化した図面のとおりに裁断する機械。
下の写真は手作業で木材を裁断する様子。この方はベテランらしく、案内してくれたかたいわく、「自分ではとてもこの速さでは動かせない」そうです。
イスヤ工芸さん。YAMAHAのピアノ用の椅子を長年製造し、最近では大手のファミリーレストランで使われる子供用の椅子や、インテリア用の椅子も手掛けているそうです。
小さい工場にはめずらしく、完成までのすべての作業をおこなっているので、とても見ごたえがあります。
下の写真は手作業で木材を裁断する様子。この方はベテランらしく、案内してくれたかたいわく、「自分ではとてもこの速さでは動かせない」そうです。
湾曲したかたちのパーツは、一枚の板から切りだすのではなく、ふたつのパーツを組み合わせてつくることもあるそうです。そのほうが木目が通って、頑丈になるとのこと。なんか意外。
2012年1月9日月曜日
黄金の果実をさがして 9
帰りに、山梨で両親の友人が営んでいるりんご園に寄る。
りんご
りんご
りんご!
「この木からならいくらでもとっていいから」と言われ、遠慮なくりんごをもぎまくる父と私。
結果、段ボールひと箱ぶん…。
収穫ってひとのなかのなにかを目覚めさせる。
りんご園で出してもらったりんごと煮物。お茶うけに煮物、さいこう。
りんご
りんご
りんご!
「この木からならいくらでもとっていいから」と言われ、遠慮なくりんごをもぎまくる父と私。
結果、段ボールひと箱ぶん…。
収穫ってひとのなかのなにかを目覚めさせる。
りんご園で出してもらったりんごと煮物。お茶うけに煮物、さいこう。
黄金の果実をさがして 8
次の日、小雨が降るなかふたたび長門へ。
さて、マルメロは…
!!
ある!
「カリン」て書いてあるけど、でもマルメロだー!
これだけ入って、一袋200円。
ありがとう、おじさん。マルメロを育ててくれてほんとうにありがとう。
マルメロを手に入れたところで、朝ごはんに炊き出しのなべをもらう。
いろいろはいってる。
雨のなか、地元のひとたちがいっしょうけんめいついていたもちももらう。
おなかいっぱいで、満足…
と思ったら、姉がおやきを売っているのを発見。いそいで購入。
かぼちゃと、くるみあん。やさしい味で、ボリューミー。
「おかん!」と呼びたい。
さて、マルメロは…
!!
ある!
「カリン」て書いてあるけど、でもマルメロだー!
これだけ入って、一袋200円。
ありがとう、おじさん。マルメロを育ててくれてほんとうにありがとう。
マルメロを手に入れたところで、朝ごはんに炊き出しのなべをもらう。
いろいろはいってる。
雨のなか、地元のひとたちがいっしょうけんめいついていたもちももらう。
おなかいっぱいで、満足…
と思ったら、姉がおやきを売っているのを発見。いそいで購入。
かぼちゃと、くるみあん。やさしい味で、ボリューミー。
「おかん!」と呼びたい。
黄金の果実をさがして 5
「真田十勇士全部言える?」みたいな会話をしながら、上田城へ。
なんで気になったかというと、「テニスの王子様」に幸村っていう部長と真田っていう副部長がでてきて、どうせだったら部員もみんな真田十勇士にちなんだらよくない?とか思ってたから。
まんなかのとこが、ピアノの鍵盤に見える…
鉄砲狭間からの風景。
あたりまえのことだろうけど、鉄砲狭間と弓矢狭間では、幅も位置も違うことに感心した。
律儀な張り方。
なんで気になったかというと、「テニスの王子様」に幸村っていう部長と真田っていう副部長がでてきて、どうせだったら部員もみんな真田十勇士にちなんだらよくない?とか思ってたから。
鉄砲狭間からの風景。
あたりまえのことだろうけど、鉄砲狭間と弓矢狭間では、幅も位置も違うことに感心した。
律儀な張り方。
黄金の果実をさがして 3
道の駅「マルメロの駅ながと」にて、姉が情報収集してくれた。
直売所のひと曰く、マルメロは出荷用でなく、地元の有志のじーちゃんたちがつくっているもので(観光用ってこと?)、普段から店で出回っているものではないらしい。
もしかしたら次の日の朝市で販売するかもしれない、とのこと。マルメロ街道で収穫しているひとがいたら、声をかけて採らせてもらってもいいよ、とも。そんなひとひとりもいなかったけど…
とりあえず、マルメロのシロップ漬けを買い、次の日に出直すことに。
マルメロはなかったけど、野菜はいっぱい。父が喜んで買いものしていた。
(次の日も来るのに…)
黄金の果実をさがして 2
途中のサービスエリアでたべた五平餅。
いつもたべている板状の五平餅より、こうばしくて軽いかんじ。
山は紅葉していた。
看板を発見。
と、思ったら道に!
マルメロが!!
マルメロ街道だったらしい。思ったよりあっさりマルメロを見つけて、気分はすでに「マルメロゲットだぜ!」
と思ったら甘かった。
いつもたべている板状の五平餅より、こうばしくて軽いかんじ。
山は紅葉していた。
看板を発見。
と、思ったら道に!
マルメロが!!
マルメロ街道だったらしい。思ったよりあっさりマルメロを見つけて、気分はすでに「マルメロゲットだぜ!」
と思ったら甘かった。
黄金の果実をさがして 1
「これ?このいいにおいのするの、マルメっていうの?」
(中略)
「ほかの地方では、マルメロっていうらしいがね。」
(中略)
りんごのように皮をむいて食べるのかと思っていたら、マルメは砂糖煮にするのだという。とろりとしたオレンジ色のシロップにうかんだ、やわらかな果肉を口へいれると、口じゅうにあまずっぱさがひろがった。
「まるで秋の太陽の色みたい――。」
(中略)
「ほかの地方では、マルメロっていうらしいがね。」
(中略)
りんごのように皮をむいて食べるのかと思っていたら、マルメは砂糖煮にするのだという。とろりとしたオレンジ色のシロップにうかんだ、やわらかな果肉を口へいれると、口じゅうにあまずっぱさがひろがった。
「まるで秋の太陽の色みたい――。」
柏葉幸子「とび丸竜の案内人」(偕成社)
りんごのゼリーとマルメロをいっしょに煮てみましょう。ほんのりとよい香りのついた、ぜいたくなゼリーができあがります。
マルメロを砂糖で煮て冷ましてからうすく切り、冷製の肉といっしょにどうぞ。口の中でとろけるようなマルメロの味が忘れられなくなるでしょう。
スーザン・ヒル 文/アンジェラ・パレット 絵「キッチンの窓から」(西村書店)
マルメロ。幼いころ、私の頭をなやませた果物。スーパーにはない。まわりの大人も知らない。もしや、幻の食べ物ではないかとさえおもうけれども、その割にはさまざまな本に記述がある。それがマルメロ。
アテナイオスの「食卓の賢人たち」にも その名は記されている。でも手元になかったから未確認。あと、梶尾真治の作品のなかに、「黄色い果実」がでてくるらしいけど、それは絶対にマルメロだ!と思っていた。けど檸檬だった。ブラッドベリの小説にもでてきそうだな。それは多分、「太陽の黄金の林檎」からの連想。あと、タイトルによく「10月」とか「黄」の字があるから。
ていうか、「大使館の食卓」トルコ編で、調理してるの観たし。だからこの世に存在する果物なのはわかっているの。マルメロ。デザートにつかうのだろうという予想を裏切り、ごった煮みたいな煮込みの鍋に思いっきり入っていた。ウィキペディアによると中央アジア原産。漢字で書くと「木瓜」。
それがマルメロ。
…という話をちらっとしたところ、姉がマルメロについて詳しく調べてくれた。なんと長野に「マルメロの駅」という道の駅があるらしい。しかもちょうど収穫時期っぽい。
というわけで行ってきたよ、長野。
2012年1月8日日曜日
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