酒見賢一/文芸春秋
「このくだり、読んだことあるな」とはところどころで思った。でもなにしろ厚いから、途中で挫折して最後まで読んでいないかもしれないので、最後まで読んだ。最後まで読んでわかったけど最後まで読んだことあった。ちくしょう!
思えば横山光輝の三国志を読むのは、途中で挫折したのであった。
横山光輝の描く劉備は、「このひとならやってくれそう!なにかを!」と期待をもって読んでいたのだが、「やってくれそう!」なまま敗北をくりかえすのに疲れて、「やってくれそうだけど、もうついてくの無理!」ってなったのでした。
あとは「天下一の策士」とか「天下一の武人」が多すぎだよ、とか…。(彩雲国物語もそうだった。中華もののお約束なのか?)
それにくらべると、劉備はぐだぐだで関張はアル中の野獣、諸葛夫妻が謎の発明をくりかえしてることなんて、朝飯前に納得できるというものだよね。むしろ戦に勝てないのも当然だよね、と、負け続けても焦らない。過大評価をしすぎないのは、自分のためってことだなぁ。
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